寒くなったね。問答無用の秋だ。ついこのあいだ『始まった!』などと思っていたのに、バタバタしているうちに『ヤバイ…』と感じている。このオートバイシーズン、どうもちゃんと走った気がしない。北の夏はホントに足が速いね。チョッとしたことでタイミングを逸する…。
イヤイヤまだまだこれから。気を抜かずに楽しみ、走りたいものだね。北単のライターとしては申し訳ない程に走れていないので、今回は「走り以外」のことを。
何気なく読んでいた某オートバイ雑誌のバックナンバーに、国内メーカー開発者達のインタビューが載っていた。ホンダの尾熊氏、スズキの横内氏、カワサキの高田氏、残念ながらヤマハの記事はなかったが、知る人ぞ知る名前であろう。メーカーとしての個性が現在のオートバイにも通じる形で出来上がった頃に現役でバリバリだった方々。その頃の各メーカー内での開発の方向や手法・苦悩が書かれており、「なるホドなァ…」と妙に感じ入ることがあった。「ヒトの想いがカタチとなる」。今まで自分がメカニックとして触らせてもらった各メーカーのオートバイに対する印象と技術者たちの想いがちゃんとシンクロするのだ。もちろんメーカーという集団の中の一人一人に対するインタビューでなのだが、それぞれの想いはちゃんとオートバイという機械に反映されているし、その車体を愛機とするオートバイ乗りにまで伝わってるなァと思うのである。
優等生ホンダ・オタクなヤマハ・男カワサキ・自分中心のスズキ・・・は、あながち間違ってないし、それぞれのオートバイを触ってると「ナルホド、そんな人達が選ぶだろうなァ」と思うことも多いし。また逆にこういうオートバイに乗れば、そうなるだろうなとも思う。その根底には、そのオートバイを造ったメーカーの技術者の想いがあり、「人が人を造る」ことが確かにあるなァと思うのだ。
もちろん真っ直ぐ伝わってないことがたくさんあるのもメカニックをしていると多々ある。ホンダは優等生ではまったくないし、カワサキはむしろ女性的で繊細だし、ヤマハはかなり果敢だし、スズキは回りを注意深く見ていると思う。さらに私感ではあるが、BMWは博士が造り、ドカは好きモノが造り、ハーレーはタトゥーの心意気で造ってる(?)。
いいなァ…と思うのだ。自分(達)が想いを込めて手をかけたモノが共感を呼び、走り始め、やがて一人歩きを始めて多方面に広がっていく。そしてそのモノが存在する限りにおいて、それをずっと見届けられる。モノを創る人達の幸せだろうね。
自分もその幸せを少し分けてもらいたいと思っている。いちオートバイ乗りとしてはモチロン、マスプロダクションの裏にある技術者の想いを、それを選んだオーナーに正しく伝え、なおかつ少しだけではあるが、そこに自分の想いも込めさせてもらう。
そのオートバイが走り続けるのを、その限り、見ていられたらいいなァ…と思った話でした。
北のシーズンはラストスパート。皆、メンテサイクルに気をつけて、オートバイと時間を大事に走って下さいな。
では、また!